Nature ハイライト

構造生物学:インフルエンザウイルス融合タンパク質のコンホメーション変化を捉える

Nature 583, 7814

インフルエンザウイルスのヘマグルチニンタンパク質は、ウイルスエンベロープと細胞膜とを融合させる働きをする。融合の引き金はエンドソーム内部の酸性化である。D Bentonたちは今回、エンドソームpHの中性から酸性への変化につれて起こるヘマグルチニンタンパク質の構造再構築をクライオ電子顕微鏡によって観察している。その結果、これまで報告されていなかった3つの中間的コンホメーションが捉えられ、ヘマグルチニンのコンホメーションの動的再構築によって、それが仲介する膜融合が進む様子が明らかになった。

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