Nature ハイライト

創薬:数十億もの仮想化合物

Nature 580, 7805

構造ベースのバーチャルスクリーニングは、膨大な数のバーチャル化合物がタンパク質の構造に対してスクリーニングされるので、薬剤のリード化合物を開発するためのより迅速で費用効率も高い方法として推奨されることが多い。今回G Wagnerたちは、バーチャルスクリーニング用のオープンソース・プラットフォームで、誰にとっても使いやすく、かなり大規模な実験もできるVirtualFlowを開発した。著者たちは14億種の化合物からなるライブラリーを作成し、このプラットフォームによって自動化スクリーニングを行って、初期段階のヒット化合物群を見つけ出し、類似化合物のバーチャル最適化を行った。その結果、KEAP1と転写因子NRF2との間のタンパク質間相互作用を阻害する、構造的に多様な一連の小型分子阻害剤が見つかり、この手法の威力が実証された。

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