Nature ハイライト

物性物理学:室温超伝導を求めて

Nature 578, 7793

最近、高い圧力をかけた水素化ランタン系において過去最高の温度で超伝導が発見されたことで、室温超伝導の探索が再び活発化している。今回I Erreaたちが報告している新しい計算結果を考慮すると、そうした取り組みが機構面からさらに加速されるかもしれない。彼らは、通常無視されている原子の量子ゆらぎが、水素化ランタンの高圧超伝導相の結晶構造を安定化させる上で重要な役割を果たすことを示している。そうした効果は、他の高温超伝導候補系においても重要になると予想されるため、予測や今後の発見に指針を与えるのに役立つと思われる。

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