Review Article

RNAi治療薬の現状および将来の動向

Nature Reviews Drug Discovery 18, 6 doi: 10.1038/s41573-019-0017-4

RNA干渉(RNAi)経路は、ヒトのほぼ全ての細胞において、mRNAの安定性と翻訳を調節している。低分子の二本鎖RNAは、特異的な遺伝子群のRNAiによるサイレンシングを効率的に誘発できるが、こうしたRNAの治療用途での使用は、安全性や有効性といった数々の課題に直面してきた。ところが、2018年8月に、米国食品医薬品局(FDA)がRNAi治療薬パティシラン(patisiran)を初めて承認したことで、この分野に新たな時代が訪れた。本総説では、この画期的な成果に至るまでのRNAi薬の設計および開発における重要な進展、現在の臨床パイプラインの状況、そして翻訳後のRNAiサイレンシングを超えた機構を利用する新規なRNAi経路作用薬など、将来の進展の見通しについて述べる。

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