Review Article

現代の薬剤の設計と開発におけるプロドラッグの役割の拡大

Nature Reviews Drug Discovery 17, 8 doi: 10.1038/nrd.2018.46

プロドラッグとは、薬理活性が非常に弱いか全くない分子が、生体内での酵素反応や化学反応、あるいは両者の融合によって活性のある親薬物に変換されるものをいう。プロドラッグは、思いがけなく発見されたり再利用策として用いられたりするものから、意図的に設計されるものへと進化した。こうした取り組みは、剤形の選択肢を制限したり、容認できない生物製剤効果もしくは薬物動態的効果を生じさせたり、あるいは十分な標的化ができないなどの、新薬開発上の問題点を回避できる。米国食品医薬局が過去10年間に承認したプロドラッグは30点以上で、承認済の全新規低分子ニューケミカルエンティティー(NCE)の12%以上を占める。本総説は、製剤処方と薬物動態・標的化の特性を改善するためのプロドラッグの設計戦略をテーマとし、最近上市したプロドラッグの中で最も新しいものを重点的に取り上げる。また、前臨床段階と臨床段階におけるプロドラッグの設計・開発上の課題と検討事項についても論じる。

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