Review Article

肥満関連糖尿病の治療において脂肪組織を標的とする

Nature Reviews Drug Discovery 15, 9 doi: 10.1038/nrd.2016.75

脂肪組織は多数の生理学的過程を調節しており、肥満者における脂肪組織の機能障害は、代謝恒常性の異常、インスリン抵抗性および2型糖尿病(T2DM)と関連している。米国では肥満およびT2DMについて承認された治療法が複数存在するにもかかわらず、こうした治療はグルコースを長期間にわたって効果的に調節できないことや副作用によって制限されている。本総説では、代謝恒常性維持における脂肪組織の役割を概説し、アディポカインを利用する戦略や白色脂肪組織の褐色化の促進、そして炎症および繊維症の軽減など、脂肪組織を標的とした新規治療戦略について述べる。

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