Review Article

抗肥満治療の標的としての転換可能な内臓脂肪

Nature Reviews Drug Discovery 15, 6 doi: 10.1038/nrd.2016.31

肥満の流行拡大に取り組むための新たな治療法と予防法が必要となっている。また、動物モデルの場合には、褐色脂肪組織の活性化とそれに伴って産生される熱が、肥満とそれに合併する代謝異常への対策として寄与している。機能を営んでいる褐色脂肪は、成人にも備わっている。本論文では、マウスとヒトの白色脂肪組織の可塑性という考え方と白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞への分化転換を紹介し、論じる。ヒトの内臓脂肪細胞は、肥満の負荷とその合併症に対する重大な寄与因子で、特に白色から褐色への分化転換を起こしやすい。従って、我々は、この分化転換過程を抗肥満研究の注目点とすべきと提案する。脂肪組織を褐色化させる特性を有する承認薬だけでなく、内臓脂肪細胞の白色から褐色への分化転換に関係する分子経路を標的とする将来の薬物も新しい肥満治療法となる可能性がある。

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