Review Article

WNT経路を安全に標的とするのは可能か?

Nature Reviews Drug Discovery 13, 7 doi: 10.1038/nrd4233

WNT–β-カテニンシグナル伝達は、細胞の増殖、分化、移動、遺伝子安定性、およびアポトーシスを調節すること、ならびに多能性状態において成体幹細胞を維持することにより、多数の発生過程や成体組織の恒常性の維持に関与している。そのため、このシグナル伝達経路の調節異常が、がんや繊維症、神経変性をはじめとするさまざまな疾患に関与していることは驚くべきことではない。しかし、WNT経路を特異的な標的とする治療薬が臨床治験段階に進んだのはごく最近のことで、これまでに認可された薬剤はない。本稿では、こうした困難な状況における問題とその打開策、および全体像を解明する試みについて述べる。

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