Perspective

細胞外小胞:生物学および新しい治療法

Nature Reviews Drug Discovery 12, 5 doi: 10.1038/nrd3978

この10年間に、細胞外小胞が細胞どうしの情報伝達を仲介する重要な因子として登場してきた。細胞外小胞は、原核生物においても高等真核生物においても細胞どうしの生物学的シグナルの伝達に関与して、さまざまな生物学的過程を調節している。そのうえ、がん、感染症および神経変性疾患などの疾患において細胞外小胞が果たす病態生理学的役割が認識されはじめており、治療的介入の新しい標的になる可能性が浮かび上がっている。さらに、未修飾の細胞外小胞および遺伝子工学的に操作した細胞外小胞の両方ともが、高分子薬物の送達に適用できる可能性が高い。本稿で我々は、細胞外小胞の生物学と、疾患において細胞外小胞が果たす役割の解明理解における最近の進歩を概説し、新しい治療法について論じるとともに、それに伴う課題について検討する。

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