Review Article

慢性炎症においてIL-17およびTH17細胞を標的とする

Nature Reviews Drug Discovery 11, 10 doi: 10.1038/nrd3794

組織の炎症、自己免疫および宿主防御において、インターロイキン-17(IL-17)およびヘルパーT17(TH17)細胞は重要な役割を担っていることから、これらの分子は、臨床の場だけでなく、疾患のマウスモデルにおいても、実験的な標的となっている。さらに、IL-17−TH17経路がIL-23によって調節されているという知見のほか、IL-17とTH17細胞は、局所的にも全身的にも病態形成に寄与することも示されたことから、このシグナル伝達経路の阻害剤の同定が進んだ。現在、IL-17ファミリーの主要な分子であるIL-17Aや、その受容体の1つであるIL-17受容体Aだけでなく、IL-23を標的とするバイオテクノロジー産物などの阻害剤があり、臨床試験が進行中のものもある。乾癬、関節リウマチおよび強直性脊椎炎において肯定的な結果が得られている。この総説では、このシグナル伝達経路を標的とすることで生じる可能性のある否定的な結果だけでなく、肯定的な結果についても理解を深めるため、IL-17−TH17経路に関する現在の知識に焦点を合わせて述べる。

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