Research press release

タイタンの一方向に吹く風

Nature Geoscience

Single-direction winds on Titan

中国の柴達木盆地の地表にわたって伸びている巨大線状砂丘は粘りけのある堆積物でできており、一方向から吹く風によって形成された。この発見は、土星最大の月であるタイタンの表面に形成されている同様な砂丘に対して別の解釈を与えてくれる。

D RubinとP Hespは、柴達木盆地で形成されている2番目の種類の砂丘(弧状の形状で、固まっていない砂質の堆積物からできている)を発見したが、2つの種類共に北西から吹く同じ風にさらされている。

RubinとHespは、タイタンの表面で発見されている巨大線状砂丘がやはり粘りけのある地積物から形成されているならば、それは、そこで一方向から吹く風の存在を示すものであると示唆している。これは、これまでの研究では堆積物が固まっていないと仮定して、砂丘の形状が交互に方向が変わって吹く風の証拠と解釈されていたこととは対照的である。

The giant linear dunes that stretch across the surface of China's Qaidam Basin are composed of sticky sediments, and are formed by winds coming from a single direction, according to a study published online this week in Nature Geoscience. These findings may offer an alternative interpretation of similar dunes formed on the surface of Titan, Saturn's largest moon.

David Rubin and Patrick Hesp found that a second type of dune ― arc-shaped and composed of loose, sandy sediments ― also forms in the Qaidam basin, even though both types of dune are exposed to the same winds from the northwest.

Rubin and Hesp suggest that if the giant linear dunes found on the surface of Titan are also formed from sticky sediment, they could be an indication of single-direction wind there. This is in contrast to earlier studies, which assumed that the sediments were loose, and interpreted the dune shape as evidence of winds coming from alternating directions.

doi: 10.1038/ngeo610

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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