Research press release

土星の月の長い地滑り

Nature Geoscience

Long landslides on Saturn’s moon

土星の氷の月であるイアペタスは異常に長い地滑りが頻繁に起きたことを示していると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。イアペタスの長い地滑りの原因を理解することは、破滅的な自然災害を引き起こしうる地球での異常に長い地滑りの理解を助けることができる。

Kelsi Singer等はカッシーニ・ミッションで得られた画像を用いて、イアペタス表面の地滑りの規模を解析した。彼らは、非常に長い地滑りを検出し、ある場合には長さが80 km以上にわたっていることが分かった。彼らの計算によれば、このような長い地滑りは通常の摩擦条件下で予想されるよりも遠くまで動きうるとのことである。彼らは、物質の滑りはその下の氷の表面を加熱し、地面を一時的に滑りやすくするので、地滑りが異常に長い距離まで動くことができると示唆している。

Saturn’s icy moon Iapetus displays an abundance of unusually long landslides, reports a study published online in Nature Geoscience this week. Understanding the cause of long landslides on Iapetus could aid in the understanding of unusually long landslides on Earth, which are potentially destructive natural hazards.

Kelsi Singer and colleagues analysed the dimensions of landslides on the surface of Iapetus, using images from the Cassini mission. They detected numerous long landslides, in some cases extending up to 80 km in length. According to their calculations, these long landslides travel farther than expected under normal frictional conditions. They suggest that the sliding of material heats the underlying icy surface, rendering the ground temporarily slippery and allowing the landslide to travel an unusually long distance.

doi: 10.1038/ngeo1526

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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