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がん関連一塩基バリアントのハイスループットな改変および機能解析を目的とする塩基編集センサーライブラリー

Nature Biotechnology 40, 6 doi: 10.1038/s41587-021-01172-3

塩基編集は機能が未知の一塩基バリアントの解析に応用可能であるが、シングルガイドRNA(sgRNA)と塩基エディターの効果的な組み合わせを明確にすることが今なお課題となっている。本論文では、sgRNAとコグネイト標的部位とをシスに連結して用い、機能的に異なる塩基エディターと組み合わせた数千個のsgRNAの編集効率および精度を系統的に測定するモジュール式の塩基編集活性「センサー」を紹介する。エディターとsgRNAの20万通りを超える組み合わせでセンサーの編集を定量化することにより、複数のモデル系でがん関連の一塩基バリアントを導入して解析するためのsgRNAの包括的な情報資源が得られた。センサーで検証されたツールがin vivoがんモデルの作製を合理化することとともに、プールsgRNAライブラリーへのセンサーモジュールの組み込みがハイスループットな塩基編集スクリーニングの解釈を支援し得ることが示された。この方法により、これまで特性が不明であった複数の変異TP53アレルががん細胞の増殖およびin vivoでの腫瘍発生のドライバーであることが明らかにされた。今回示した枠組みは、細胞および動物モデルでのがん変異体の機能解析を促進することが期待される。

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