Brief Communication

Cpf1–シチジンデアミナーゼ融合体による塩基編集

Nature Biotechnology 36, 4 doi: 10.1038/nbt.4102

CRISPR–Cas9塩基エディター(BE)の標的範囲は、GCリッチなプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)配列によって限定されている。この限界を克服するために、ラットのシトシンデアミナーゼAPOBEC1をラクノスピラ科細菌の触媒不活性型Cpf1と融合させて、CRISPR–Cpf1に基づくBEを開発した。このBEは、ヒト細胞内でTリッチなPAM配列を認識してCからTへの置換を触媒する一方、インデル、CからT以外の置換、およびオフターゲット編集の誘発は低レベルである。

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