Perspective

血清由来のモノクローナル抗体を同定およびクローン化するためのプロテオミクス的方法

Nature Biotechnology 30, 5 doi: 10.1038/nbt.2167

免疫化した動物の血清中で循環するポリクローナル抗体から抗原特異的抗体の配列を直接明らかにするプロテオミクス的方法を紹介する。この方法では、高い特異的活性を有する抗体の親和性精製を行い、次にタンデム質量分析法とナノフロー液体クロマトグラフィーとを組み合わせて、消化された抗体断片を分析する。免疫化した動物のB細胞免疫グロブリンレパートリーの次世代DNA配列解読で作製した参照データベースを検索することにより、高い信頼性で抗体可変領域のペプチドスペクトルとの一致が得られる。最後に、重鎖と軽鎖の配列を組み合わせ、遺伝子組み換えモノクローナル抗体として発現させる。この技術を用いて、我々は、免疫化したウサギおよびマウスの血清から5つの抗原に対するモノクローナル抗体を分離した。このモノクローナル抗体の抗原特異的活性は、従来の親和性精製ポリクローナル抗体と同等またはそれ以上である。この技術は、ワクチンおよび抗体治療薬の発見および開発に寄与する可能性があり、液性免疫の理解を深めるうえでも有益と考えられる。

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