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選択的プロテオミクスに基づくパイプラインによる血漿中バイオマーカーの検証

Nature Biotechnology 29, 7 doi: 10.1038/nbt.1900

こんにちでは、高処理能の技術により、あらゆる疾患の数百種類のタンパク質バイオマーカー候補を比較的容易に同定することができる。しかし、タンパク質の大半には検定法が存在せず、免疫測定法の新規開発には莫大な資金が必要であるため、臨床試験中のバイオマーカー候補はほとんど存在しない。我々は今回、選択的質量分析に基づくバイオマーカー同定パイプラインの解析性能が、
バイオマーカー候補のデータ依存的な優先順位決定、検定法の新規開発、および多重バイオマーカー検証に十分かどうかを検討した。データ依存的なトリアージ過程により、乳がんマウスモデルで同定済みの1,000種類を超える候補に由来する一群の推定血漿バイオマーカーの優先順位が決定された。また、選択反応モニタリング質量分析に基づく88通りの新たな定量分析法を開発し、多重化を行い、80種類の血漿検体で評価を行った。その結果、36種類のタンパク質が、担腫瘍動物の血漿中で増加していることが確認された。このパイプラインの解析性能から、ヒト検体でも同様の方式の利用が支持されるべきであることが示唆される。

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