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ペプチド透過ドメイン - 二本鎖RNA結合ドメイン融合タンパク質による初代細胞内への効率的なsiRNA送達

Nature Biotechnology 27, 6 doi: 10.1038/nbt.1541

低分子干渉RNA(siRNA)が誘導するRNA干渉(RNAi)は、創薬研究および大規模スクリーニングを可能にするが、その分子量および負電荷のため、siRNAを細胞内に導入することは容易でない。既存の方法では、多くの初代細胞に対してsiRNAが細胞毒性なく送達されることはない。本論文では、ペプチド透過ドメイン−二本鎖RNA結合ドメイン(PTD-DRBD)融合タンパク質を用いる効率的なsiRNA送達法を紹介する。DRBDはsiRNAと強力に結合し、siRNAの負電荷を遮蔽してPTDによる細胞への取り込みを可能にする。PTD-DRBDによって送達されるsiRNAは、T細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞、およびヒト胚性幹細胞など、さまざまな初代および形質転換細胞の多くで迅速にRNAiを誘導した。我々の観察で、細胞毒性がないこと、非特異的な転写の変化が最小限であること、および先天性免疫応答の誘導がないことが確認された。このように、PTD-DRBDによるsiRNAの送達は、トランスフェクションが困難な初代細胞種の効率的な遺伝子サイレンシングを可能にする。

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