Review

ゲノム工学

Nature Biotechnology 27, 12 doi: 10.1038/nbt.1590

50年以上かけて、遺伝物質を操作する技術者が求める標的は、徐々に難度の高いものになってきた。この間、遺伝子工学技術者が手にすることのできる技術および資源は、規模と精度の両面でかつてない極限にまで成長し、ゲノム工学に新しい機会を創造している。今日、さらに大きな新規のDNA鎖を作り出す能力は、急速に高まっている(と同時に作製コストが低下している)。我々は、ゲノム上の数多くの特定部位を標的とする工学的方法で無作為と選択とを融合させることの威力もはっきりと目の当たりにしている。こうした進展は、過去に例のないレベルの独創的デザインをもつ遺伝子工学技術を約束し、生物学の世界に対する我々の理解と社会的利益に対する多様な応用の双方を拡張させる新しい道筋を示している。

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