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リグノセルロースの生物学的変換およびキシロース発酵を行う酵母Pichia stipitisのゲノム配列

Nature Biotechnology 25, 3 doi: 10.1038/nbt1290

キシロースは植物リグノセルロースの主要な構成物質であり、その発酵は植物バイオマスから燃料や化学物質への生物学的変換に重要である。Pichia stipitisはよく研究された野生のキシロース発酵酵母である。P. stipitisが行うキシロース代謝のメカニズムおよび制御はすでに明らかにされており、P. stipitisの遺伝子はSaccharomyces cerevisiaeを用いたキシロース代謝技術に利用されている。我々はP. stipitisの完全ゲノム配列を解読し、その解析を行った。配列データから、ほかとは異なるゲノム構成の特徴、生物学的変換に関係する数多くの遺伝子、および関連する機能をもつ複数の共存遺伝子の例が明らかになり、中心的代謝経路の制御に関する予備知識が得られた。P. stipitisが微好気的条件下できわめて効率的にキシロース発酵を行いながら酸化還元バランスを制御する機構に関する洞察がゲノム配列から得られた。

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