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デニソワ人が語る人類祖先のクロニクル

Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2011.110328

原文:Nature (2010-12-23) | doi: 10.1038/4681044a | Shadows of early migrations

Carlos D. Bustamante & Brenna M. Henn

デニソワ洞穴(シベリア)で発見された4万年前の遺骨から古代の核DNAが回収され、分析された。その結果は、アフリカを離れた現生人類集団が多方面で別のホモ属と接触を持っていたことを示唆するものだった。

分子遺伝学的手法を用いて古代のDNAを分析する「古遺伝学」という新しい学問分野から今、次々と成果がもたらされている。そうした中、Reich、Pääboらの研究チームが、シベリア南部のデニソワ洞穴で発見された人間のものと思われる指の骨について核DNAの分析を行い、Nature 2010年12月23/30日号の1053ページで発表した1。この結果から、解剖学的に「現生」に属する人類(ホモ・サピエンス)が約6万~5万年前にアフリカを離れた後に、どのように移動してどこに定住したのかについて、複雑なモデルが浮かび上がってきた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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