Research Highlights

感染個体の処分ではタスマニアデビルは救えない

Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 12 | doi : 10.1038/ndigest.2011.111215

原文:Nature (2011-10-12) | doi: 10.1038/478158a | Culls won't save Tasmanian devils

タスマニアデビルSarcophilus harrisiiの間では、致命的な顔面のがんが広がっており、絶滅の淵へと追いやられている。

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DEADLYPHOTO.COM/ALAMY

タスマニアデビルSarcophilus harrisiiの間では、致命的な顔面のがんが広がっており、絶滅の淵へと追いやられている。 このがんは、噛まれることで伝染すると考えられており、ある隔離集団で感染個体を根絶しようとしたが、徒労に終わった。タスマニア大学(オーストラリア・ホバート)のNick Beetonとグリフィス大学(同・ネイサン)のHamish McCallumが作成したモデルによれば、典型的な集団では、がんを撲滅して集団を守るためには、96%もの個体を継続的に除去しなければならないという。しかし、これは不可能である。一部の個体がわなを避けるからだ。未感染個体の集団を動物園や保護区で維持する方法や、自然に抵抗性を獲得した個体を育成する方法での保護が必要である。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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