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ロイシンが重要なシグナル伝達を調節する仕組み
mTORタンパク質はキナーゼと呼ばれるタイプの酵素であり、mTORC1およびmTORC2という2つの異なる複合体として機能する。mTORC1は、栄養素の利用性や、細胞分裂を促進するホルモン依存性シグナルに応答して、細胞の成長や増殖を促す。このほど北京大学および北京大学–清華大学生命科学研究所(共に中国)のJie Chen(陳杰)ら1は、mTORC1が特定のアミノ酸ロイシンによって調節される仕組みについての手掛かりを、Nature 2021年8月12日号281ページで報告している。
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翻訳:三谷祐貴子
Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 11
DOI: 10.1038/ndigest.2021.211135
原文
How the amino acid leucine activates the key cell-growth regulator mTOR- Nature (2021-08-12) | DOI: 10.1038/d41586-021-01943-7
- Tibor Vellai
- エトヴェシュ・ロラーンド大学(ハンガリー・ブダペスト)に所属
参考文献
- Chen, J. et al. Nature 596, 281–284 (2021).
- Saxton, R. A. & Sabatini, D. M. Cell 168, 960–976 (2017).
- Liu, G. Y. & Sabatini, D. M. Nature Rev. Mol. Cell Biol. 21, 183–203 (2020).
- Wolfson, R. L. et al. Science 351, 43–48 (2016).
- Bar-Peled, L. et al. Science 340, 1100–1106 (2013).
- Saxton, R. A. et al. Science 351, 53–58 (2016).
- Vellai, T. et al. Nature 426, 620 (2003).
- Saxton, R. A., Chantranupong, L., Knockenhauer, K. E., Schwartz, T. U. & Sabatini, D. M. Nature 536, 229–233 (2016).
- Chantranupong, L. et al. Cell 165, 153–164 (2016).
- Maddocks, O. D. K. et al. Nature 493, 542–546 (2013).
- Gu, X. et al. Science 358, 813–818 (2017).
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