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造血幹細胞を実験室で安価に大量増幅させる新技術

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190906

原文:Nature (2019-05-30) | doi: 10.1038/d41586-019-01690-w | Blood stem cells produced in vast quantities in the lab

David Cyranoski

液体のりの成分を用いると、マウス造血幹細胞を未分化の状態で大量に増幅できることが分かった。

今回の技術が実用化されれば、造血幹細胞を骨髄から採取する必要がなくなるかもしれない。 | 拡大する

Morsa Images/DigitalVision/Getty

液体のりに含まれるポリビニルアルコール(PVA)と呼ばれる極めて単純な化合物を用いることで、実験室で造血幹細胞(HSC)を大量に増幅(自己複製)できることが、Nature 2019年7月4日号117ページで報告された(A. C. Wilkinson and R. Ishida et al. Nature http://doi.org/gf3h99; 2019)。この増幅HSCをマウスに注入すると、血液系の重要な細胞が産生されるようになった。この研究は、中内啓光が率いる東京大学とスタンフォード大学(米国カリフォルニア)のチームと、理化学研究所との共同研究による成果で、東京大学の山崎聡が中心となって進めた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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