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Volume 16 Number 92019年9月号

ペロブスカイト太陽電池が直面する現実

太陽電池市場の主流であるシリコンセルに対し、近年注目を集める新材料「ペロブスカイト」で被膜したセルは、安価な上に簡単に製造できるため、わずか10年で太陽光発電の未来を担う期待の新材料になった。その電力変換効率は、研究室レベルではすでにシリコン系に迫るものとなっており、現在、欧米、中国、韓国、そして日本の複数企業が、実用化を目指ししのぎを削っている。課題を克服し、既存のシリコン太陽電池を過去のものにできるだろうか。

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特別公開記事Free access

全身のPETスキャンがわずか数十秒で!

全身のPETスキャンがわずか数十秒で!

最短20秒で全身を画像化できるPETスキャナーが開発された。臨床診断での放射線被曝を大幅に低減できるだけでなく、さまざまな医学研究にも利用できると期待される。

全ての人に安全な水を

全ての人に安全な水を

水道水のように容易に手に入る、安価で安全な水は、感染症を防ぎ、子どもに学校に行く機会を与え、生活の向上や女性の社会進出につながる。国連機関でもこの50年、いろいろ取り組んできた。その1つが2000年に採択されたミレニアム開発目標(MDGs)7C「2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生設備を継続的に利用できない人々の割合を半減させる」だ。この目標はMDGsの中でもいち早く達成された。今回、(株)TECインターナショナルの福田紫瑞紀さん、沖大幹・東京大学教授/国際連合大学上級副学長、乃田啓吾・岐阜大学助教が、水目標達成の背景を明らかにし、Nature Sustainability 5月号に発表した1。水問題だけでなく、今後の持続可能な開発目標(SDGs)など国際開発目標に取り組む上でも、非常に興味深い論文である。

研究者としてSNSをどう使っていくか

研究者としてSNSをどう使っていくか

誰でも発信できる時代、科学者が心得ておくべきこととは何か。ソーシャルネットワークサービス(SNS)やクラウドファンディングなどとの関わり方について、科学技術社会論を専門とする横山広美・東京大学教授に寄稿いただいた。

科学者自身の手で種をまこう

科学者自身の手で種をまこう

研究者の専門知識は研究室以外の場所でも必要とされていると、渡辺正夫・東北大学大学院教授は話す。植物遺伝育種学の第一線で活躍する渡辺氏は、2005年から小学校や高校を中心に出前授業を行い、2018年12月には1000回を数えた。渡辺氏に、研究者によるアウトリーチ活動の意義について聞いた。

Editorial

国際疾病分類に伝統医学を組み入れることへの懸念

国際疾病分類に伝統医学を組み入れることへの懸念

世界保健機関(WHO)は、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)に伝統中国医学を組み入れる決定を下した。これが思わぬ事態を招くのではないかと危惧されている。

News in Japan

学術界サバイバル術入門 — Training 10:学会発表 ①

学術界サバイバル術入門 — Training 10:学会発表 ①

あなたの研究結果をその分野の研究者と共有するために、学会も大いに活用しましょう。今回は、印象的なポスター発表を行うためのコツについて、次回はスライド発表の注意点についてお話しします。

News

ソ連崩壊で炭素排出量が激減していた!

ソ連崩壊で炭素排出量が激減していた!

原因は、ソビエト連邦崩壊後の不景気により人々が肉を食べなくなり、畜産物の生産が減少したことだった。

サメの逃げ場を奪う延縄漁

サメの逃げ場を奪う延縄漁

外洋性サメ類の生息域の実に4分の1近くが、延縄漁によって侵害されていることが明らかになった。

造血幹細胞を実験室で安価に大量増幅させる新技術

造血幹細胞を実験室で安価に大量増幅させる新技術

液体のりの成分を用いると、マウス造血幹細胞を未分化の状態で大量に増幅できることが分かった。

小惑星の内部を探った「はやぶさ2」

小惑星の内部を探った「はやぶさ2」

日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウの地下の物質を採取するためのタッチダウンを行った。

米国政府が胎児組織利用の研究を大幅に制限

米国政府が胎児組織利用の研究を大幅に制限

トランプ政権は、連邦政府機関の研究者らによる胎児組織研究を禁止し、政府が資金提供する研究について倫理面の審査を求める方針を打ち出した。

圧力の精密測定方法が更新へ

圧力の精密測定方法が更新へ

気体の圧力測定において、最も正確な方法はこれまで、約400年前に原理が開発された水銀圧力計だった。それが、量子物理学に基づく新たな測定方法に取って代わられるかもしれない。

News Feature

ペロブスカイト太陽電池が直面する現実

ペロブスカイト太陽電池が直面する現実

ペロブスカイト太陽電池を開発中の各社は、既存の結晶シリコン太陽電池を過去のものにするような安価な新材料の実用化の時期は近いと言うが、彼らは楽天的過ぎないだろうか?

News & Views

極北のヒト系統

極北のヒト系統

最終氷期、人類はシベリア北東部からアメリカ大陸に達した。古代人と現代人のゲノムを解析することにより、それらの地域に存在した人々の集団史が明らかになった。

プレートテクトニクスの発展に堆積物が貢献

プレートテクトニクスの発展に堆積物が貢献

地球のプレートテクトニクスの出現と発展は、大陸の隆起と、大陸縁と海溝での堆積物の蓄積が関係していたという、斬新なアイデアの証拠を与える研究結果が報告された。

いたずらな微生物

いたずらな微生物

細菌が医薬品を代謝できるかどうか、さまざまな腸内細菌と広範な種類の医薬品について試験したところ、全ての細菌が複数の医薬品を代謝し、さらに、半数を超える医薬品が代謝されることが分かった。

News Scan

紫外線照明で衝突防止

紫外線照明で衝突防止

鳥と送電線の衝突を防ぐ巧みな考案。

ハエトリの目

ハエトリの目

奇妙な構造がハイスピード撮影を可能に?

Nature Highlights

Nature 2019年7/4〜7/25号のハイライトを掲載しています。

2019年7月4日号

2019年7月11日号

2019年7月18日号

2019年7月25日号

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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