Nature ハイライト

生化学:転写因子とヌクレオソームとの多様な相互作用

Nature 562, 7725

遺伝子調節領域では、ヌクレオソームは転写因子によって不安定化されると一般的に考えられている。今回J Taipaleたちは新しい手法を開発して、多様な構造ファミリーに属する220の転写因子とヌクレオソームとの相互作用を系統的に詳しく調べた。その結果、遊離のDNAとヌクレオソームDNAに対する転写因子の結合には大きな違いがあることが分かり、主な相互作用パターンが5つ見つかった。ほとんどの転写因子の結合はヌクレオソームの解離を促進するが、中にはヌクレオソームを安定化するものもあった。

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