Nature ハイライト

ゲノミクス:塩類細胞を生じる気道細胞系譜

Nature 560, 7718

今回A Jaffeたちは、ヒト気管支上皮細胞とマウス気管上皮細胞において、単一細胞を基盤とする遺伝子発現解析を行い、マウスでは恒常性状態と損傷後とで、分化軌跡の経路が異なることを突き止めている。また、まれな細胞タイプとして、嚢胞性繊維症で変異が見られる遺伝子CFTRを発現する肺塩類細胞(pulmonary ionocyte)が見つかった。この細胞タイプはCFTR活性に必要であり、肺塩類細胞の産生を引き起こすためには、Notchシグナル伝達が必要で、転写因子FOXI1の発現が十分であることが実証された。

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