Nature ハイライト

Cover Story:青いダイヤモンドは深部でできた:海洋プレートに便乗してホウ素が地球の下部マントルに移動して形成された珍しいダイヤモンド

Nature 560, 7716

今回検討された鉱物含有物を有する、ホウ素を含む青いダイヤモンド(この宝石は3.8カラット、長さ1.2 cm)。
今回検討された鉱物含有物を有する、ホウ素を含む青いダイヤモンド(この宝石は3.8カラット、長さ1.2 cm)。 | 拡大する

Credit: Robison McMurtry/© 2018 GIA

マントル深部へ地表の物質が再循環する大きさを評価することは困難である。今回E Smithたちは、青い(IIb型)ダイヤモンドを調べて、この問題に光を当てている。このまれな宝石は、主に地殻にある元素のホウ素によって着色されていることから、ダイヤモンドが形成される層より圧力が高い環境にホウ素が何らかの方法で到達したことが示唆される。ホウ素を含むダイヤモンドの内部に閉じ込められた鉱物包有物が今回分析され、下部マントル(地表から660 km以上深く、ダイヤモンドの大半が形成される限界より200 km以上深い)まで沈み込んだ海洋リソスフェアにおいてこうしたダイヤモンドが結晶化したことが明らかになった。これは、青いダイヤモンドの起源がこれまで見つかった中で最も深いことを意味している。ホウ素が、海水によって変質した海洋リソスフェアによって深部へ運ばれていることから、これは地殻元素が深部マントルへ再循環できる経路の例証であると、著者たちは提案している。

2018年8月2日号の Nature ハイライト

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