Nature ハイライト

素粒子物理学:反水素のスペクトルを評価する

Nature 548, 7665

水素の精密測定結果と反水素の同等な測定結果を比較することは、物理学の基礎であるCPT(荷電共役変換、空間反転、時間反転)対称性を検証する手段となる。しかし、反水素は壊れやすいため、分光測定を行うのに十分な量を生成することは非常に困難である。今回、新しい反水素蓄積方法を用いて、反水素の超微細スペクトルの測定が可能になった。その結果は、水素と反水素には差がないことを示している。水素のスペクトルは高い精度まで非常によく分かっているので、実験が改良されると、CPT定理を極めて精密に検証できる可能性がある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度