Nature ハイライト

がん:BCRシグナル伝達によってリンパ腫は競合で有利になる

Nature 546, 7657

B細胞受容体(BCR)は細胞の生存を制御しており、BCRシグナル伝達は腫瘍の生存に必要だと考えられている。S Casolaたちは今回、マウスにおいてMYCを発現するB細胞の生存にBCRがどのように関与するかを調べ、BCRシグナル伝達が競合条件下でリンパ腫細胞の適応度を上昇させることを明らかにしている。BCRシグナル伝達によって競合増殖に有利になったことから、この経路がB細胞悪性腫瘍の治療標的として研究対象となり得ることが示唆される。

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