Nature ハイライト

分子生物学:m6Amは新たなエピトランスクリプトーム標識である

Nature 541, 7637

最近の研究によって、アデノシンへのメチル基付加(m6A)などの可逆的修飾が持つRNA機能への役割が注目されている。S Jaffreyたちは今回、特定のmRNAにおいて、5′末端の7-メチルグアノシンキャップ構造の隣に位置するジメチル修飾された塩基(m6Am)が、mRNA脱メチル化酵素DCP2を介した脱キャップ化を防ぐことにより、mRNAの安定性に正の影響を与えることを明らかにしている。この修飾自体は、脱メチル化酵素であるFTO(fat mass and obesity-associated protein)により調節され、FTOはm6Aよりもm6Amへの親和性を示す。今回の研究により、体重制御に関連することが知られているFTOの生物学的重要性に関する知見が得られた。

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