Nature ハイライト

計算生物学:構造が固定化されたペプチドの設計と合成

Nature 538, 7625

共有結合架橋によって構造が固定化された天然ペプチドは、サイズがタンパク質と小分子の中間で、特に強力な薬理活性化合物になり得る。そうしたペプチドの形状は、標的の結合ポケットに適合するように進化してきた。今回D Bakerたちは、そうしたコンホメーションが制限されたさまざまな形状のペプチドをde novo設計する計算方法を提示しており、その方法を用いて骨格環化や内部ジスルフィド結合によって安定化させた短いペプチドモチーフを合成し、その安定性が並外れて高いことを示している。今回の設計方法と合成された安定な骨格は、新世代のペプチド系薬物の開発に向けて有望な出発点となる。

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