Nature ハイライト

皮膚がん:加齢ががんのプログレッションに及ぼす影響

Nature 532, 7598

がんの発生率は年齢とともに上昇する。そこで今回、A Weeraratnaたちは、老化しつつある微小環境が、腫瘍のプログレッションにどのような役割を果たすかを調べた。その結果、老化した繊維芽細胞がWntシグナル伝達経路の調節因子sFRP2(secreted Frizzled-related protein 2)を放出することにより、転移の増加や標的治療の有効性を低下させるカスケードが開始することが分かった。これらの知見から、年齢に適したがん治療の開発も視野に入れるべきではないかと考えられる。

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