Nature ハイライト

人類学:先史時代の南米の人口動態史

Nature 532, 7598

南米は人類が定着した最後の居住可能な大陸であり、今回A Goldbergたちは、この大陸の人口動態史を、1万4000~2000年前の遺跡1147か所と放射性炭素較正年代5464件を集約したデータベースを用いて再構築した。このデータから、人類は予想されていたように南米大陸全域へ安定的に広がったのではなく、2つの段階を踏んで定着したことが明らかになった。第1段階では、人類が南米全域に急速に分散したが、人口は8000年間にわたって少ないままであった。第2段階は、定住生活と農耕が広まった約5000年前にようやく始まり、文化的ホットスポットで人口が指数関数的に増加した。

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