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皮膚がん:老化した微小環境のsFRP2は黒色腫の転移および治療耐性を促進する
Nature 532, 7598 doi: 10.1038/nature17392
がんは加齢による疾患である。臨床的に、高齢のがん患者は、若齢の患者より予後不良の傾向がある。これは、細胞損傷の蓄積、適応免疫の減弱、慢性炎症によるのかもしれない。しかし、老化した微小環境が腫瘍のプログレッションに与える影響はほとんど解明されていない。皮膚繊維芽細胞は、黒色腫のプログレッションに大きな影響を与えることがあるため、我々は皮膚繊維芽細胞の加齢に関連する変化が黒色腫の転移および標的治療に対する応答を促進するかどうかを調べた。今回我々は、黒色腫細胞で多段階のシグナル伝達カスケードを活性化するWntアンタゴニストのsFRP2が、老化した繊維芽細胞から分泌され、その結果βカテニンおよびMITF(microphthalmia-associated transcription factor)の減少を引き起こし、最終的に重要な酸化還元エフェクターのAPE1が喪失することを見いだした。APE1の喪失は、活性酸素種によって引き起こされるDNA損傷への黒色腫細胞の応答を減弱させ、黒色腫細胞の標的治療(ベムラフェニブ)への耐性をより強める。sFRP2の加齢に関連する増加も黒色腫細胞の血管新生と転移の両方を増強する。これらのデータにより、老化した微小環境にある繊維芽細胞が腫瘍のプログレッションに寄与する仕組みを総合的に見ることができ、高齢者に向けた治療設計の新たな可能性が示された。

