Nature ハイライト

がんゲノミクス:p53近接遺伝子群が腫瘍発生に関与する

Nature 531, 7595

ヒトのがん抑制遺伝子TP53の消失は、一方の対立遺伝子の点変異と他方の対立遺伝子の染色体欠失事象が関わる二段階過程であることが多い。これらの事象は明らかにp53を不活性化するが、今回S LoweたちはマウスモデルでTrp53以外の遺伝子の欠失もがんのプログレッションに関与することを明らかにした。ゲノム解析と遺伝子発現プロファイリングにより、染色体17p欠失の腫瘍発生性の影響は、TP53消失と関連するがん抑制遺伝子量の減少が合わさったものであると考えられる。

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