Nature ハイライト

神経科学:温度リズムが体内時計を調整する

Nature 527, 7579

概日時計の周期はほぼ24時間で、これはおおむね環境温度の影響を受けないが、時計の位相の方は、光の変動がない場合には、日中のより高い気温と夜間のより低い気温という温度周期に± 2°Cの感度で同調され得る。R Stanewskyたちは今回、ショウジョウバエ(Drosophila)の脚の内部にある弦音器官の伸展感覚ニューロンで発現している化学感覚受容体IR25aが、行動だけでなく動物の概日時計を低振幅の温度サイクルに分子的に同調させるのに必要であることを突き止めた。彼らはさらに、この新しい温度感知経路がショウジョウバエの触角のすでに見つかっている温度センサーとは独立に機能することを明らかにしている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度