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神経科学:ショウジョウバエのイオンチャネル型受容体IR25aは温度による概日時計のリセットに関わっている

Nature 527, 7579 doi: 10.1038/nature16148

概日時計は、行動や生理を太陽日に合わせる内在性のタイマーである。同調した概日時計は適応度を向上させ、私たちの肉体や精神の健全性に非常に重要である。視覚型および非視覚型の光受容体が概日時計の光への同調を担っているが、2~4°Cというわずかの差しかない昼夜の温度の交互変化によっても概日時計はリセットされる。こうした温度感受性は、概日時計の周期(約24時間)が外部環境温度にほとんど影響されないことを考えると注目に値する。今回、我々はショウジョウバエ(Drosophila)のイオンチャネル型受容体IR25a(Ionotropic Receptor 25a)が低振幅の温度サイクルに対する行動の同調に必要であることを示す。IR25aは、以前に概日時計の温度による同調に関わるとされていた内部伸展受容器の感覚ニューロンで発現している。IR25aは一部の中枢時計神経で見られる、温度によって同調された時計タンパク質の振動に必要とされる。脚の神経の細胞外活動記録から、温度およびIR25aに依存する感覚応答が明らかになり、IR25aの誤発現によって異種ニューロンが温度依存的に発火するようになる。我々はIR25aが概日時計への入力経路の一部であって、小さな温度差を検出していると考える。この経路はショウジョウバエの触角にあって温度を感知する既知の「ホット」および「コールド」センサーがなくても機能することから、末梢から脳へ温度シグナルを伝達する新規なチャネルの存在を示している。

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