Nature ハイライト

量子物理学:離れているのにエンタングルした中性原子

Nature 527, 7577

光ピンセット内の中性原子は、量子コンピューターの有望な構成要素であると考えられている。しかし、そうした中性原子を量子計算アーキテクチャーに使うには、別々の光ピンセット内にある原子間にエンタングルメントを生成し、維持できることが必要条件となる。今回C Regalたちは、別々の光ピンセット内にある2つの中性原子間にスピンエンタングル状態を作り、光ピンセットが離れてもこうした状態を維持する方法を示している。今回の結果は、遠く離れた量子ビット間のエンタングルメントを局所操作によって生成できることを示唆しており、量子情報処理における重要な手法になる可能性がある。

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