Nature ハイライト

宇宙:スピンする連星

Nature 426, 6966

中性子星同士は、従来の推測よりも頻繁に衝突しているようだ。 以前の推算では、我々の銀河系内の中性子星は、10億年に1度の割合で衝突していることが示されていた。しかし今回N D'Amicoらは、合体の実際の割合は、10倍高い可能性があると言っている。 この研究チームは、互いの周囲を2.4時間で公転する2個の中性子星を発見した。新発見されたこの連星系の星同士は、今から約8500万年後に衝突し、最も捉えにくいような現象、つまり重力波を発生させると考えている。 「この中性子星の連星系からはるかに多くの知見が得られることは間違いないだろう。重力波が従来の推測以上に頻繁な現象である可能性が示されたことは、実に興味深い」と、 E P J van den Heuvelは、News and Viewsで語っている。

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