Nature ハイライト

神経科学:飢餓と口渇に対する混合した応答

Nature 521, 7551

動物は、生理的な均衡状態から逸脱すると、それに応答して再び均衡状態を取り戻すよう設計された特定の行動を取る。こうした恒常性維持の調節基盤となる行動の動機付けについては、まだ十分に解明されていない。今回S Sternsonたちは、飢餓と口渇に関わる恒常性ニューロンが介在する動機付け過程を調べた。その結果、飢餓感受性AGRPニューロンと口渇促進性ニューロンが、食物あるいは水分を求める行動を促進するだけでなく、飢餓または口渇を積極的に避けるような負の情動価を持つ教師信号も送ることが分かった。その正味の効果として、動物は食物摂取に関連する刺激を選好するように条件付けられ、食物や水分を摂取して動物が生理的均衡を取り戻した際には負の情動価を持つ教師信号が減弱するのだと考えられる。

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