Nature ハイライト

地球物理学:拡大中心における水によって生じるメルト輸送

Nature 518, 7539

地球上の火成活動の95%以上は、海洋拡大中心と火山弧の下で生成されるメルトによって占められている。今回、マントルから地表へのメルト輸送の容易さの調節に、水が重要な役割を果たしている可能性が示された。トンガ海溝の西にあるラウ背弧海盆の拡大中心で得られた新しいトモグラフィー画像から、ラウ海盆下における地震波速度の三次元分布が明らかになった。著者たちは、現在活動している拡大中心が存在しない部分のマントルウェッジの地震波速度が予想外に低いことを報告している。これは、メルト含有量が多いことを示していると解釈される。この地震波速度の低下は、マグマ生成量の増加と対照的に、南に向かうにつれて弱まっている。今回の知見は、メルト抽出効率の変化が、分別溶融の増大とマグマの水含有量の増加の結果で、メルトの粘性がより低くなったために抽出効率がより高くなったことを示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度