Nature ハイライト

がん:転移性膀胱がんに対するMPDL3280Aの有効性

Nature 515, 7528

T Powlesたちは、転移性尿路上皮膀胱がんに対する抗PD-L1抗体MPDL3280Aの第1相臨床試験の結果を報告している。膜貫通タンパク質であるPD-L1(programmed death-ligand 1)は、多くの異なるタイプのがんで発現が上昇しており、その相互作用を標的とする治療法が有望であることが前臨床試験で示されている。今回、MPDL3280Aが、PD-L1陽性の腫瘍浸潤免疫細胞が見られる腫瘍に対して特に有効であることが示された。さらに、PD-L1陰性の患者でも11%がMPDL3280Aに反応し、このことはこの種のがんでのこれまでの反応率と比較すると、重要だと考えられる。

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