Nature ハイライト

がん:肺がんゲノムの解析

Nature 511, 7511

がんゲノムアトラス研究ネットワークは今回、無治療の肺腺がん切除標本230例の分子プロファイリングを行った結果を報告している。トランスクリプトーム、ゲノム、メチロームおよびプロテオームの包括的解析から、高い体細胞変異率、RIT1MGAをはじめとする遺伝子の有意な変異、および体細胞ゲノム変化によって促進されるスプライシング変化が一括して見つかり、MAPKやPI(3)K経路活性を変化させる正体不明の異常が明らかになった。これらのデータは、世界のがんによる死亡の第1原因である肺がんの分類やさらなる研究の基盤となる。

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