Nature ハイライト

細胞生物学:ヒストンバリアントH2A.Zのシャペロン

Nature 505, 7485

ヒストンH2Aは真核細胞のクロマチンに存在する典型的なヒストンの1つで、ヒストンH2A.Zはそのバリアントである。H2A.Zは転写などの核で起こる過程に重要な機能を担っている。今回、A Hamicheたちはヒトタンパク質ANP32Eが、クロマチンからのH2A.Zの除去を促進できるH2A.Zシャペロンであることを明らかにしている。生化学的および構造的データから、ANP32EがH2A.Zを認識してクロマチンから立ち退かせる際の分子基盤が示され、全ゲノムマッピング解析からはゲノムの重要な調節領域でANP32EがH2A.Zの存在量を調節する機構が明らかになった。

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