神経科学：新生仔期の神経活動と血管系のつながり

新生仔初期には、神経回路と脳微小血管系が共に成長し細密化することが分かっているが、神経活動が血管系の成長に影響するかどうかは明らかでない。今回J Grutzendlerたちは、慢性的かつ反復的な神経活動が血管形成を阻害する可能性があることを報告している。ただし、この作用は発達期に限られる。神経活動によるこうした抗血管形成作用は一酸化窒素シグナル伝達系の阻害によって消失した。こうした血管成長抑制作用は反復刺激を中止しても長く続き、脳での微小血管系の発達には臨界期が存在することを示唆している。

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