Nature ハイライト

分子生物学:RNAポリメラーゼをDNA修復のためにバックさせる

Nature 505, 7483

紫外線曝露によってDNA中の塩基が損傷を受けると、転写が妨げられてRNAポリメラーゼを立ち往生させる。UvrDはヌクレオチド除去修復に必要なDNAヘリカーゼであり、このような損傷を取り除くことができるが、その役割は正確には分かっていなかった。今回E Nudlerたちは、UvrDが転写伸長因子であり、RNAポリメラーゼに結合してRNAポリメラーゼが損傷部位で止まった際に後退を促すことを明らかにした。また、別の転写伸長因子であるNusAがRNAポリメラーゼの後退促進を手伝い、UvrDが他のヌクレオチド除去修復因子を露出した損傷部位へ誘導するのを助けていることも分かった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度