Nature ハイライト

生態:多様な細菌種の「コラボ」が役に立つ

Nature 436, 7054

種数の多い細菌群集は、種数の少ない群集と比べた場合、特定の機能が向上することが今週号で報告されている。A K Lilleyたちはヨーロッパ産のブナ類(Fagus sylvatica)の高木で、内壁が樹皮でおおわれた洞の雨水だまりから無作為に細菌を採集し、それらを培養して、最多で72種の細菌からなる群集の呼吸速度を測定した。  呼吸は種数が多くなるにつれて増すことがわかった。この発見は、汚染土壌中の汚染物質を分解するようなサービス機能のために細菌を使おうとする試みに直接かかわってくるかもしれない。  ただし、自然界で見られる細菌の多様性を余すところなく我々が利用できるようになるのは、遠い先の話だとLilleyたちは戒めている。天然の水たまりには数千種の細菌が生息しており、それらの多くはまだうまく培養することができない。環境に役立つサービス機能のために細菌群集をフルに活用するには、この壁を乗り越える必要がある。

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