Nature ハイライト

量子情報科学:シリコンと互換性があるスピンキュービット

Nature 489, 7417

シリコンデバイスは、すでに集積電子回路の基盤となっているため、将来の量子計算アーキテクチャーも、シリコンを基盤とし、十分に発達した同じ製造技術を利用できれば理想的であろう。10年以上前に最初に提案されたシリコンキュービット(量子ビット)を構築する有望な方法は、シリコン中の単一のドーパント原子を利用したものである。J Plaたちは今回、リンの単一ドナー原子の電子スピンを読み出し、制御できるシリコンナノ電子デバイスを作製し、200 μsというきわめて長いスピンコヒーレンス時間を実証している。キュービットの優れた性能と実用的な製造方法を組み合わせれば、スケーラブルな量子計算回路の構築への道が開かれる。

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