Nature ハイライト

医学:HIVの潜伏性に打ち克つ

Nature 487, 7408

HIVゲノムは、静止期のCD4+ T細胞のDNA内へ組み込まれる形で潜伏して、免疫監視と薬剤による攻撃を逃れることができるが、この潜伏能力はHIV-1感染患者の治癒を妨げる主な障壁となっている。HIV-1に潜伏感染した細胞では、皮膚リンパ腫の治療に使われているボリノスタットなどのヒストンデアセチラーゼ阻害剤によってin vitroではウイルス遺伝子の発現を誘導できることが以前に明らかになっている。今回、ボリノスタットがHIV-1のプロウイルス状態での潜伏を阻害できることが、in vivoで初めて実証された。ボリノスタットには、いくつかの毒性作用があり、このような薬を使ってHIV感染を根絶しようとする場合のリスクと利益を評価する際には、この毒性を考慮する必要がある。

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