Nature ハイライト

細胞:クロマチン形成と岡崎フラグメント合成

Nature 483, 7390

DNAラギング鎖の複製では、岡崎フラグメントが個別に作られ、これらがつなぎ合わされる。ヌクレオソームの形成は複製と連動して起こるが、それが岡崎フラグメントのプロセシングにどのように影響するかはこれまでわかっていなかった。今回D SmithとI Whitehouseは、岡崎フラグメントのつなぎ合わせが起こるのが、ヌクレオソーム間領域ではなく、ヌクレオソームに巻き付いたDNAの中央部付近であることを明らかにした。また、クロマチン形成やラギング鎖合成を変化させると岡崎フラグメントのサイズに影響が出る。これは、クロマチン形成が岡崎フラグメント合成の終了の合図になることを示唆している。

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